FXの証拠金維持率の計算方法、証券会社によって違う?

イラスト-レバレッジ

FXの証拠金維持率について

こんにちは、大介です。

今回は資金管理について書こうと思います。FXを始めようと考えている人には必ず関係してくる資金管理ですが、今回は

  • 資金管理ってロスカットされないためにあるもの?
  • 証拠金ってなに?

などの基本的な疑問について解説していきましょう。

まず証拠金ってなに?

イラスト

FXとは外国為替証拠金取引といいます。

証拠金を担保にして取引をすることにより、少ない金額でも多くのポジションを保有することができ一獲千金を狙えるシステムです。

「証拠金は担保になっている」と覚えておきましょう。

証拠金と忘れてはいけないレバレッジ

イラスト-レバレッジ

証拠金の話をする時に忘れてはいけないのがレバレッジ。レバレッジとは「てこ」又は「てこの原理」という意味です。

このレバレッジですが、国内FXでは最大25倍までと決まっています。つまり、100万円分の通貨の取引をしたい場合には、100 ÷ 25 = 4で4万円が必要ということ。

株取引でのレバレッジは、最大3倍までなので、いかにFXが少額から始められるかがわかりますね。

もちろん、レバレッジは毎回25倍ではありません。証拠金が多く入っていて取引数量が少なければ、レバレッジ2倍・3倍といった低倍率での取引になります。

FXにおける証拠金維持率とは

イラスト-本

証拠金とレバレッジがわかったところで、次は証拠金維持率について解説です。

証拠金維持率は、現在保有中のポジションが口座残高に対してどれくらいの比率を占めているかを表す値です。

ポジションを持ちすぎていないか?……これを確認できます。

証拠金維持率の計算方法

証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100

という式で証拠金維持率は計算されます。

有効証拠金の計算方法

有効証拠金 = 証拠金 ± これまでの取引損益(または保有ポジションの評価損益)

例えば証拠金を1,000円でスタートさせた場合、これまでの取引で200円損をしていたら、現時点の有効証拠金は800円になります。

さらに、この800円を元に取引をしたとします。

ドル円が100円としたとき、レバレッジは25倍なので100円の通貨を1通貨(1ドル)保有するのに必要な額は100円÷25=4円ということになり1ドル保有するのに4円で保有できます。なので、単純計算800÷4=200で200ドル保有できます。

この800円で200ドル保有したときの証拠金維持率を計算してみましょう。

800 ÷ (4×200)[必要証拠金] × 100 = 100%

証拠金が100%とレバレッジをフルに使っている状況です。このような状況では少しの価格の下落でロスカットされてしまいます。

証拠金維持率とロスカット

イラスト

ひとつ前の項で証拠金維持率について説明しましたが、その中でロスカットという言葉が出てきました。このロスカット……いま入金してある証拠金以上に損失を出さないために強制的に決済してくれる救世主的な存在です。

レバレッジが25倍と説明しましたが、その25倍のレバレッジを超過すると自動的に保有中ポジションを強制決済します。

例えば、ドル円が100円で証拠金800円200ドル買いポジションで保有していたとしてドル円が10銭下がったとします。すると、ドル円が99円90銭になり10銭×200=20円の損失が出ます。800-20=780となりドル円が100円の際に1ドル保有するのに4円必要でギリギリ取引できていたものが現時点で証拠金が780円になってしまったために保有できなくなり強制決済されます。これが強制ロスカットです。

今、レバレッジを絡めてロスカットを説明しました。証拠金維持率で考えると、25倍のレバレッジで取引するということは、現在の通貨価格の4%証拠金があれば保有できるということです。

1ドル100円の場合 100÷25=4

1ドル100円で10通貨(10ドル)保有するとして必要な証拠金を計算すると

4×10=40 40円あれば保有できることになります。

40円で10通貨保有すると証拠金維持率は

40÷(4×10)×100=100%となり証拠金維持率は100%になります。

この100%を切るとロスカットされるという認識でOKです。

会社によって必要証拠金・証拠金維持率に違いはあるの?

イラスト-悩み

結論から言ってしまうと、国内の会社では必要証拠金に大きな違いはありません。

必要証拠金の計算方法 現在のレート×通貨単位(取引数量)×4%

証券会社によって、「100円未満を切り上げ・または切り下げ」または「細かく1円単位」のような違いはありますが、基本的には上記の式で計算すれば問題ないです。

海外のFX会社のケース

では海外のFX会社ではどうでしょうか?

海外では国内のレバレッジ規制が適用されないため高レバレッジで取引することが可能です。

例えばXMという会社では、最大レバレッジ888倍で取引をすることができます。888倍の取引を国内の25倍の取引と比較をしてみましょう。

国内 レバレッジ 25倍

ドル円100円の場合 1万通貨保有するための必要証拠金

100÷25=4 4×10,000=40,000

1万通貨保有するのに40,000円必要になる。

海外 レバレッジ 888倍

ドル円100円の場合 1万通貨保有するための必要証拠金

100÷888=0.1126… 0.1126×10,000=1,126

1万通貨保有するのに1126円で保有できる。

国内と海外で約39,000円もの差額が生まれます。888倍なら少ないお小遣いをFXで増やす現実味があるかもしれませんね。

実際にこの888倍という高レバレッジの恩恵にありつけるのは、証拠金があまり多くない人のみです。

  • 証拠金で2万ドル(約200万)~10万ドル(約1000万)入ってる方は最大レバレッジ200倍
  • 証拠金が10万ドル以上入っている方は最大レバレッジ100倍

になってしまうので注意が必要。

少額で遊びたい!という人のほうが、より海外FXに向いています。

ゼロカットシステムについて

また、このXMという証券会社では、ロスカット方法でゼロカットシステムというものを採用しています。

先ほどの国内でのロスカットではレバレッジが25倍なので証拠金が残りますが、レバレッジが高く、それこそ888倍にもなると強制決済時に証拠金が残らない可能性があり、むしろマイナスまで行く可能性も十分ありえます。

万が一証拠金がマイナスになってしまっても、マイナス分はXMが肩代わりしてくれるシステムがゼロカットシステム。そのため、追証のような形で借金を背負うことは基本的にはありません。安心して取引できます。

<XM証券公式ページ>

まとめ

イラスト-チェックリスト

証拠金・証拠金維持率・レバレッジについて説明してきました。最初はレバレッジの計算が難しく感じるかもしれません。だから、国内は25倍、海外はもっと高いと認識しているだけでも良いでしょう。

FXの会社ホームページ内などに必要証拠金計算機のサービスがあるので、そこで計算してイメージを掴むようにすると、より早く覚えられます。

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