最新版!スワップポイントの比較、どの通貨がおすすめ?
スワップポイントはどの通貨がおすすめ?
こんにちは、大介です。
今回はFXの特徴の1つでもあるスワップポイントについて書きます。
FXで利益を上げる方法は2つ。トレードで為替差益を狙う方法と高金利通貨を保有している間に受け取れるスワップポイントです。現在、高金利通貨として人気が高いのは、トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソなどでしょう。
XMなどの海外FXではそれらを取り扱っている会社が少ないので、今回は国内FXの会社での比較を行っていきます。実際に表を見て比較し、どれだけ利益が出せるのかを検討していきましょう。
スワップポイントって何?
スワップポイントとは「金利差調整分」と呼ばれる2つの国間の金利差から得られる利益のことです。つまり、日本のような低金利通貨を売って、豪ドルのような高金利通貨を買うと、その金利の差額を毎日受け取ることができます。
日本の銀行に資産を預けた場合の金利と比べれば、とても魅力的な利益になるのは、想像できると思います。今回はそんなスワップに着目し、どの通貨が金利で得られる利益が高くておすすめの通貨なのか……下記の表を参考に見ていきましょう。
スワップポイント比較
1万通貨取引した場合の利益(1日、レバレッジ25倍) | ||||
必要証拠金 | ¥7,593 | ¥2,272 | ¥3,100 | ¥30,144 |
通貨ペア | トルコ リラ/円 |
メキシコ ペソ/円 |
南アフリカ ランド/円 |
豪ドル/円 |
LIGHT FX | 100 | 12 | 15 | 30 |
みんなのFX | 100 | 12 | 15 | 30 |
ヒロセ通商 | 94 | 14 | 15 | 28 |
FXプライム | 108 | 10.2 | 15 | 19 |
GMO | 97 | 12.7 | 14.4 | 24 |
平均 | 100 | 12 | 15 | 26 |
1円利益を 出すために 必要な証拠金 |
¥76 | ¥187 | ¥208 | ¥1151 |
上記の表を見ると、圧倒的にトルコリラ/円がスワップポイントで稼ぐなら利率がいいですね。
しかし、後ほど解説しますが「利率がいいからじゃあトルコリラにしよう」という判断は危険です。しっかりと調べて、資金管理内でどう利益を出していくのかをしっかりと考えて、取引通貨を決めていきましょう。
1ヶ月1万通貨保有した場合の利益 | ||||
トルコ リラ/円 |
メキシコ ペソ/円 |
南アフリカ ランド/円 |
豪ドル/円 | |
LIGHT FX | 3000 | 360 | 450 | 900 |
みんなのFX | 3000 | 360 | 450 | 900 |
ヒロセ通商 | 2712 | 420 | 450 | 840 |
FXプライム | 3240 | 306 | 450 | 570 |
GMO | 2910 | 381 | 430 | 720 |
為替損益は大丈夫?
せっかく長期保有で貯めてきたスワップポイントでの利益も、最終的に決済できなければ利益確定になりません。
スワップポイントの高さにだけ注目されがちですが、為替損益も考慮しなければなりません。
そこで高スワップの「南アフリカランド/円」「トルコリラ/円」「メキシコペソ/円」の各10年間の騰落率を表にしてみました。
トルコ リラ/円 |
メキシコ ペソ/円 |
南アフリカ ランド/円 |
|
2009年 | 5.45% | 6.52% | 30.99% |
2010年 | -15.16% | -6.87% | -1.76% |
2011年 | -22.37% | -16.66% | -22.70% |
2012年 | 19.01% | 22.19% | 7.37% |
2013年 | 0.62% | 19.78% | -1.96% |
2014年 | 4.86% | 0.54% | 3.70% |
2015年 | -19.58% | -13.70% | -25.07% |
2016年 | -19.82% | -18.91% | 9.91% |
2017年 | -10.27% | 0.88% | 6.21% |
2018年 | -30.88% | -2.55% | -16.32% |
この10年で下落率が一番高いのはトルコリラ/円の-62.9%。南アフリカランド/円-14%とメキシコペソ/円-16.5%は、ほぼ同じでした。
年間の平均下落率はそれぞれ
- トルコリラ/円 6.29%
- 南アフリカランド/円 1.4%
- メキシコペソ/円 1.65%
となっていますので、スワップポイントの金利換算値よりは低いですね
上記の通りトルコリラ/円は2015年から4年連続で10%以上も下落しているなど、下落が目立ちます。一方、ランド/円・メキシコペソ/円は、下落期間が最大2年連続で、3年以上連続して下落したことはありません。
また、
- 2010年・2011年・2015年・2018年:3通貨ペアすべてが下落
- 2009年・2012年・2014年:3通貨ペアすべてが上昇
といった感じで相関性が高く、これら3通貨ペアに分散投資しても、それほど意味があるとは思えません。
結論
トルコリラ/円
- スワップポイントの金利換算:◎ (20.08%で一番高い)
- 為替レートの推移:× (年間平均6.29%の下落率)
スワップポイントの高さは魅力ですが、為替レートの下がりやすさは要注意です。
4年連続で下落していて、2018年は暴落後にさらに下落するなど、購入・売却タイミングの見極めが難しい上級者用通貨ペアです。
南アフリカランド/円
- スワップポイントの金利換算:〇 (6.98%で3位)
- 為替レートの推移:△ (年間平均1.40%の下落率)
スワップポイントの金利換算値は3位ですが、それでもレバレッジ1倍で6.98%です。暴落後の翌年は上がりやすいなど、ある程度為替相場の予想を立てやすいため、FX初心者におすすめの通貨ペアです。
メキシコペソ/円
- スワップポイントの金利換算:〇 (10.07%で2位)
- 為替レートの推移:△ (年間平均1.65%の下落率)
南アフリカランド円とほぼ同等で、FX初心者にもおすすめです。ただし、為替レートは、隣国であるアメリカの影響を強く受けるため、1か月ごとに定期的に購入するなど時間分散して投資することをおすすめします。
注意したい事:長期保有するリスク
スワップポイント狙いということはポジションを長期保有する必要があります。
そのため、フラッシュクラッシュや大きな指標発表の波などの、突然の価格変動に耐えられる資金量が必要になります
スワップポイント狙いは、トレード差異を狙うよりも確かにリスクは少ないですが、その反面、かけた時間に対するリターンも少なってしまうことが多いです。スワップポイントを狙うなら、それなりに潤沢な投資資金が必要と言えるでしょう。
まとめ
スワップポイント狙いのトレードは、ある程度の資金力がないと難しいことが理解できたと思います。少額で取引をするのであればスワップポイントを狙うよりも、普通に売買した差異狙いでトレードをする方が資産を増やしていく近道になる可能性も高いでしょう。
ただ、トレード差異を狙うにしても1日中チャートを見ることができる環境なのか、自身の生活スタイルにそれらはあっているか、性格的にもポジションを長期にわたり持ち越すことができるのか、など様々なタイプの人がいるので一概にこれが正解というものはありません。
今回のスワップポイントを狙った手法は、年間通じてコツコツと利益を出していきたい人、もしくは多額の資産がありデイトレードなどがめんどくさく放っておきたい人に向いていると思います。そうでなければ、結局分析が必要になり普通の裁量トレードと同じになりますからね。
この記事でもっともおすすめしたいのは、下落率が一番低かった「南アフリカランド/円」。
他の通貨はスワップポイントが高く魅力的ではありますが、上記でも述べたように最終的に利益が出なければ意味がありません。FXで最も大切なマインドは、リスクをできるだけ回避することです。
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