FXを始めるなら知っておきたい、チャートの移動平均線について

チャート

FXで最も大事なチャートの見方を解説

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こんにちは、大介です。

今回の内容はFXをする際に最も大切な基礎、チャートの見方……とくに移動平行線について解説します。FX初心者でもわかりやすいようにお伝えしますので、是非参考にしてください。

チャートを見るとだいたい折れ線グラフみたいなのが入っていますが、チャートの真ん中に入っているライン。これが「移動平均線」です。

FXで利益を出すためには、上がるのか下がるのかトレンドを見極めること。そのためには、やはり基本的なチャートを理解する必要があります。今回の内容はFXをする際に最も大切な、基礎の基礎です。

移動平均線の基本

移動平均線(MA)とは、ある期間の終値の平均を繋げて線にしたものです。1本とは限りません。

まず最初は、この移動平均線の見方や考え方について書いていきます。

超基本!期間別の単純移動平均線

こちらはドル円の日足チャートに20期間単純移動平均線(20SMA)を表示させたものです。SMAというのは「simple moving average」の略で、その名の通りシンプルに、指定した期間の終値の平均値をそのまま繋げてラインにしたものです。

1週間7日間のうち土日は市場が動きません。その為、1か月を4週間として1か月で市場が動くのは20日~25日ほど。よくあるチャートツールの20期間単純移動平均線とは1か月の平均的な動きを見るものという意味です。75SMAもよく登場しますが、これは3カ月の平均的な動きを見るものですね。

200日移動平均線(200SMA)は1年の平均的な動きを見る移動平均線です。これらの単純移動平均線は基本中の基本です。この先、他の数値も出てきますが、単純移動平均線のアレンジ版だと思ってください。

為替に影響が出る出来事が単純移動平均線には見えてこない

加重移動平均線、EMA

単純移動平均線にはデメリットもあります。もし、2日前にアメリカのどこかで大きな事件があったら?……もちろん、為替には影響があるでしょう。でも、単純移動平均線を見ているだけでは、そのようなトレンドを見逃してしまいがちです。

そんなときに頼りになるのが、指数平滑移動平均線(EMA)です。たとえば、1か月の平均でも30日前の出来事の影響は小さく反映し、昨日の出来事の影響を大きく反映させるようにできています。

EMAよりも更に直近の値動きを重視した「加重移動平均線」など、移動平均線は様々な亜種がありますが、基本は単純移動平均線が使用されます。

※こちらは先程の20SMA(ピンク)EMA(オレンジ)加重移動平均線(グリーン)を表示させたチャートです。良い悪いはともかくとして、SMAよりもEMAが、EMAよりも加重移動平均線が、直近の値動きに対して敏感に反応しています。

なぜローソク足だけじゃだめ?移動平均線は何のために必要?

急落からの買戻しと売り

そもそも「ローソク足だけじゃダメなの」って思いませんか?ローソク足だけでも、値動きや買いが強いのか売りが強いのかはわかるからです。

でも、ローソク足だけでは勝つトレードをするのは難しいです。ローソク足の情報だけでは足りない部分を移動平行線はカバーしてくれます。

移動平均線がないと下落か上昇か分からない

移動平均線がなぜ重要なのか?

それは「トレンドが分かる」という理由からです。移動平均線より価格が下なら下落、上なら上昇トレンドと考えて、売買の方針を決めることが出来ます。また、1日のうちでも価格は上下しますので、平均線がないと惑わされることも多いでしょう。

ほかのプレイヤーもチャートを見て売買している

バブル

もう一歩踏み込んでこう考えることも出来ます。

先述の20SMAなら、過去20期間の平均値よりも価格が下なら、過去20期間でロングをしてポジションを抱えている人達全ての損益を計算した際、全体ではロングをした人達がが含み損を抱えている状態である、と。

逆も同ですね。平均値よりも上ならショートが全体として含み損を抱えています。

つまり、20SMAよりも価格が下なら、直近(20期間)ではロングを抱えている人は含み損で困ってる人が多いわけです。それならば、そこから更に価格が下落をするとどうなるでしょうか?……ロングで困っている人は、一定数が損切りを行うでしょう。

もちろん、このようなことが分かったからといって、何もかも上手くいくというわけではありません。しかし、このように移動平均線はチャートを分析する上で貴重な情報を提供してくれています。

今回は20期間について書きましたが、為替相場には多種多様な時間軸で取引をするプレイヤーがいることも付け加えておきますね。

移動平均線を短期、中期、長期で出してみる

ポジションをすぐに決済するスキャルパーもいれば、じっくりと売買するデイトレーダーやスイングトレーダー、あるいは更に長いスパンで相場と向き合う長期トレーダーもいます。

ですので、移動平均線を短期、中期、長期で出して各時間軸の動向を睨んでトレードをすると、より利益を出しやすくなるでしょう。

20SMA75SMA(緑)200SMA(青)を加えたチャートです。もちろん、これらの期間は一例で、トレーダーはそれぞれ様々な期間の移動平均線を出していますが、一番ポピュラーなのはこの組み合わせだと思います。

平均移動線の進化形ボリンジャーバンド

買い時を知らせる

またもやそもそも論ですが「平均値なんてどうでもいいからいつ売ったらいいのか、いつ買ったらいいのか、それを調べる方法無いの?」って思いませんか?

そう思う人に向けて、次は平均移動線(MA)の進化形とも言えるボリンジャーバンドについて書きます。これは利益を上げたいトレーダー達に人気の高いチャート分析ツールです。

こちらが先程と同じようにドル円の日足チャートに、20期間のボリンジャーバンド(2シグマ)を表示させたものです。真ん中のラインは20SMAと同じですが(見比べてみてください)、その上下に移動平均線には無かったラインが2つあります。

このようにボリンジャーバンドは、ある移動平均線の上下にラインを加えてバンド状にしたものなわけですが、このバンドには一体どのような意味があるのでしょうか?

ボリンジャーバンドを表示させる意味

レンジ相場

単純移動平均線しかないと、レンジ相場の時などでの判断が難しくなりがちです。

数学的な話をすれば、この上下のラインは標準偏差を用いて出されているわけですが、それでは分かりにくいでしょうね。もっとシンプルに考えると「ある期間の平均値から現価格がどれほど逸脱しているのか、あるいはどこを越えれば逸脱と言えるのかを見るため」と言えますし、上下のラインが逸脱ラインとも言えます。

この逸脱というのは少し厄介で

  • 「逸脱しているから戻る」と考える人もいるでしょうし、
  • 「逸脱するほどの事態が起きてるから更に逸脱する」と考える人もいます。

この辺りはそれぞれの考え方の違いやケースバイケースなわけですが、基本的にはボリンジャーバンドは、逸脱が起きた方向に一回押し目や戻りを待ってから仕掛けるというのが一般的です。

逸脱ラインを更に拡張・縮小させた場合

今回は一番多く使用されているであろう20SMAの2シグマを念頭に置きましたが、他にも逸脱ラインを更に拡張させた3シグマや、縮小させた1シグマ、あるいは期間を延ばして20期間を100期間や200期間にしたものを使用している人もいます。

個人的には、期間やシグマによって微妙に考え方が違うように思います。(逆張りに適した設定と順張りに適した設定があるように思うという意味です)

※3シグマ(緑)と1シグマ(水色)をプラス。さすがにここまでやると、見づらいかもしれません。

ボリンジャーバンドは移動平均線よりも複雑な分、よく言えば奥が深く、悪く言えばややこしいツールだと言えます。ボリンジャーバンドを極めて売り買いのルールを決めて専業トレーダーになっている人もたくさんいるようなので、相場をこのような数学的な形で研究したい人には、うってつけのツールのように思います。

最後に

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今回は基本的なチャートの見方ということで、ポピュラーな分析ツールを使ったチャートの読み方を解説していきました。

とくに移動平均線は、テクニカル分析においてみんなが使っていると言っても過言ではないツールであり、他の複雑なインジケーターの基礎となっているものですから、移動平均線をよく勉強することは非常に大事だと思います。

ボリンジャーバンドはシンプルなようで奥の深いツールです。どちらかというと理系の方が好みそうに思います。

そしてネット上ではここで書かれたような基本以外にも、さまざまなやり方が紹介されています。FXにおいて基本的なチャートのことは覚えておいて損はないので、勉強してみてください。

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