FXの損失は繰り越しできる?確定申告するときの注意点

FXの損失は繰り越しできる?

FXトレーダーの中には、取引で生じた損失を有効活用せず、そのままにしている方はいませんか?

FXの損失は3年間にわたって控除でき、節税効果を狙えるのです。そのため過去に大きな損失を出した方は、是非とも控除されることをオススメします。

とはいえ、「繰り越せる損失にはどんなものがあるの?」、「海外FXでも控除できる?」などの疑問を持つ方もいるかもしれません。

そこでこの記事では、FXの繰り越し控除と確定申告の注意点について解説します。

FXの損失は繰り越しができる

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FXの取引で発生した損失は、確定申告すれば3年間繰り越し控除できます。

繰り越し控除とは、年間控除額が上限に達した場合に、控除しきれなかった金額を翌年以降に繰り越すことです。

FXで繰り越し控除できる損失は、トレードで発生した損失やマイナススワップなどであり、そのような損失を損益通算できます。注意点は、含み損は損失とはみないことです。マイナスになっているポジションを保有し続けるのではなく、それを決済し、損失を確定させる必要があります。

ただし、FXで発生した損失を損益通算できるのは、同じFX取引や株価指数先物、商品先物(金や原油など)、CFD(差金決済取引)だけです。株式投資などの利益とは損益通算できません。

繰り越し控除すれば節税できる

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繰り越し控除のメリットは節税効果があることです。税金は利益に対して課せられるものであるため、多くの損失分を利益からマイナスできれば、支払うべき税金の額が減ります。

例えば、以下のような事例を考えてみます。

【FXの損失額】
  • 2018年 50万円の損失
  • 2019年 20万円の利益
  • 2020年 40万円の利益

2018年にFXの取引で50万円の損失が発生し、2019年に20万の利益が発生しました。この場合、2019年時に確定申告をして、2018年時の損失を証明すれば、50万円分を繰り越し控除できます。そうすれば、2019年時の利益を相殺できるので、税金はかかりません。

また、繰り越しできるのは3年間なので、控除し切れなかった30万円(50万円-20万円)を2021年まで控除できます。

50万円(2018年の損失額)-20万円(2019年の利益額)=30万円(2021年まで繰り越し控除できる金額)

さらに、2020年には40万円の利益が発生しました。この場合、2020年時に確定申告すれば、繰り越した残りの損失額30万円を控除できます。そうすれば、差し引いた10万分の利益にしか税金はかかりません。

40万円(2020年の利益額)-30万円(繰り越し控除できる金額)=10万円(課税対象となる金額)

このように繰り越し控除を活用すれば、損失が発生した年から3年の間は課税の負担を軽くできます。

海外FX会社での損失は繰り越しできない

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FXトレーダーの中には、海外FX会社を利用する方もいるでしょう。海外FXで生じた損益の扱いは、国内FXとは異なります。大きく異なる点は、海外FXでは3年間の繰り越し控除ができないことです。

同じ年に発生した海外FX同士の損益通算はできますが、相殺し切れなかった損失額を、翌年以降に繰り越して控除することができません。

例えば海外FXで2019年に20万の損失が発生し、2020年に20万の利益が発生しでも、損益通算ができないため、20万円に対してそのまま税金がかけられます。

したがって、海外FXでの損失は繰り越せず、節税効果が期待できないので、ご注意ください。

ただし、海外FX会社の中でも日本の金融庁の登録を済ませており、国内のレバレッジ規制を守っているところなら3年間の繰り越し控除が利用できます。

FXに関する確定申告の注意点

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FXの損失を繰り越すには、確定申告が必要です。確定申告時に損失を出した記録を証明しないと、控除できません。ここでは繰り越し控除する場合に注意しておきたい確定申告の話をします。

取引をしていない年でも確定申告が必要

過去の損失を繰り越して損益通算をしたい場合、その年にFXの取引をしていなかったとしても、確定申告が必要になります。

例えば、以下のような内容の損益を出していたとします。

  • 2018年 FXで40万円の損失
  • 2019年 先物取引で30万円(FX取引はしていない)

2019年時、損益通算をするために2018年分の損失を繰り越す場合、FXの取引をしていなかったとしても確定申告が必要になります。

期限内に確定申告すること

決められた期限内に確定申告をする必要があります。確定申告は2月16日から3月15日の間です。

2020年の確定申告については、新型コロナウイルス感染症への対応のため、4月16日まで延長されていましたが、4月17日以降の柔軟に取り扱っており、申告ができます。詳細は国税庁のウェブサイトをご確認ください。

なお、FXの損失を繰り越せるのは3年間なので、過去3年以内に発生した損失なら遡って控除できます。例えば2020年に確定申告する場合、2018年に発生した損失分を繰り越すのが可能です。そのため、過去にFXで損失を出していないかどうか、確認するのをオススメします。

もちろん、過去の損失をいつでも繰り越せるわけではありません。過去3年分の損失の繰り越し控除ができるのは確定申告の時期だけです。

必要な手続きについて

確定申告は、直接税務署に行って行うやり方以外に、必要な書類をダウンロードして郵送したり、インターネット上でやったり(e-Tax)する方法があります。また、FXの繰り越し控除をする場合は、損失額を証明しなくてはなりません。

FX会社は取引履歴をまとめた「年間取引報告書」を作成しており、顧客に通知しています。その報告書を確定申告時に提出すれば、損失額の証明が可能です。

まとめ

FXの損益は3年間繰り越せます。繰り越せる損益は、取引で生じた損失とスワップによる損失です。繰り越し控除を利用すれば、課税対象となる金額が少なくなるため、節税効果が期待できます。

ただし、損益通算できるのは先物取引などの利益と限られていますのでご注意ください。また、日本の金融庁の登録をしていない海外FX会社を利用した場合は、損失を繰り越すことができません。

繰り越し控除を利用するには、定められた期限内に確定申告が必要です。ただし、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で、申告期限が延期されるなどの柔軟な対応が取られています。また、FX取引をしていない年があっても繰り越し控除は可能です。

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