FXで悩ましい利食いのタイミングとチキン利食いをしない秘訣

FXで悩ましい利食いのタイミング

ローソクの足

こんにちは、大介です。

今回のテーマは利食い。利食いは、多くのトレーダーが抱えている大きな問題の1つだと思います。

FX経験が長い人は、みんな「FXは自分の感情との闘いだ」と言いますよね。初心者の頃の私は「そっか、気を付けよう」と思っていましたが、今考えれば何もわかっていませんでした(笑)「FXは自分の感情との戦い」と知ったところで、実際に克服できるかどうかは別問題だからです。

さて、今回のテーマである利食いに関しても、自分の感情との戦いが大きく結果を左右します。「タイミングが難しい」と言われている利食いに関して、どのように向き合うべきなのか、深く掘り下げたので参考にしてください。

FXで利食いが難しい理由

利食いが難しい理由その1「怖がって早く利益を確定しまう」

FXについてWEBサイトなどで調べたことのある人は、プロスペクト理論については馴染みが深いと思います。

プロスペクト理論

プロスペクト理論は行動経済学に関する理論。

FXに当てはめて一言で言えば「人間は利食いは早くするが、損切りは中々出来ない傾向がある」ということです。ほとんどの人がポジションにストップロス注文をかけているはずなので、当てはまらない人も多いと思いますが、利食いを裁量でやる時には頭に入れておきたい理論ですね。

「こんなところでいいかな」と最初の想定よりも早く利食いをしてしまうことは、私もよくあります。もしも放っておけば大きな利益が取れたのに……ということも多いですね。

ただし、逆に「早めに利食いをしたおかげで損失を出さないで済んだ」というケースもあるため、正直一概には言えないかもしれません。

利食いが難しい理由その2「欲張り過ぎてしまう」

先程とは逆、「欲張り過ぎてしまう」というのもよくあるパターン。

勢いよく伸びていく価格を見て「これはまだまだいける」と確信して決済をせずにいたら、徐々に含み益が無くなっていき、最後は建値決済あるいは損切り、みたいなパターンですね。

プロスペクト理論で説かれた人間の習性も真理だと思いますが、その一方で欲が膨れ上がり正常な判断が出来なくなるのも、また別の真理と言えるでしょう。

FXはあくまでも、どこかで利益を確定しなければ利益を上げられません。「まだまだいける、もっといける」の心理は、トレーダーにとっての大敵です。

FXで利食いが難しい理由その3「結局何が正しいのかよく分からない部分がある」

上記2項をお読みいただけると分かると思いますが、結局利食いというのは、何が正しいのかよく分からない部分があります。

早過ぎてもいけないと言われて、かといってポジションを引っ張ると含み損が消えて……。「早い」「遅い」は多分に相対的な意味があるので、こうなると間違いなく利食いの迷宮にハマってしまいます。

さて、ここまでを理解した上で対策方法を見てみましょう。

FXでチキン利食いしない秘訣

FXでチキン利食いしない秘訣その1「リスクリワード1対1で指値を置く」

これが利食いで悩まない1つのコツです。

これは損切りの逆指値も利食いの指値もあらかじめ1対1にしておきます。
(損切り10pipsなら利食い10pips、という風に勝率が50パーセントを超えるなら利益が残るリスクリワード)

これは結局、エントリー以外に余計なことを考えないようにする方法です。エントリーにさえ優位性があれば、自然と利益が残るようになります。

ちなみに「リスクリワードは1対2以上にして、損小利大にすることが大事」という意見もよく目にします。しかし、私はこれに関しては眉唾理論だと思っています。基本的にリスクリワードを高くすれば高くするほど、勝率は低くなるのが自然。もちろん、この辺りも一概には言えない部分があるので難しいのですが、慣れないうちはリスクリワード1対1で固定が無難でしょう。

また、リスクリワードが1対1を切る場合は、チキン利食い。チキン利食いでも勝てないわけではありませんが、やはり大きな利益は出しづらくなります。

FXでチキン利食いをしない秘訣その2「適切な位置や状況を常に考えながら利食いをする」

これは上級者向けです。テクニカル的でもファンダメンタルズ的でもいいのですが、なんらかの根拠を持って裁量で利食いを行うということです。

しかし、これは非常に難しく、場合によっては前述した利食いの迷宮に迷い込んでしまう可能性があります。

具体的な例を挙げれば、エリオット波動の5波が終わるまでポジションを持つ、みたいな感じですかね。他にもトレンドラインが割れるまで、ダウ理論の押し安値や戻り高値が割れるまでなどいろいろとありますが、実際のチャートではそう綺麗に動いてくれることは稀。総合的に考えると、かなりの経験と熟練を要する手法だと思います。

FXでチキン利食いをしない秘訣その3「分割決済をする」

これも非常に有力な手段です。分割決済というのは、一度にポジションを決済せず、分割して利益確定をする方法です。

たとえば、1万通貨ならば5千通貨ずつに分けて決済する感じです。いくらかの枚数を早めに決済して、残りのポジションに建値ストップをかけておけば、ある程度の利益を確定させながら、更なる価格の順行に期待することが出来ます。

まあ、「こういうのはやってもやらなくても一緒」という意見も一部ありますが、チキン利食いに迷われている人は、一度試してみるのも良いでしょう。

まとめ

イラスト-チャートの下落

  • FXの利食いは非常に難しい。プロスペクト理論に関しては知っておきたい真理だと思いますが、実用性に関しては「人間の欲に際限はない」という相反する真理もあるため、やや疑問の余地がある。
  • リスクリワード1対1で決済注文をしておくのは、利食いに関して一番分かりやすいやり方。1対2くらいにする方法もありますが、その場合は勝率が落ちると考えるべきで、損小利大の理論を盲信するのはやや危険。
  • なんらかの根拠がある利食いをするというのはかなり上級者向け。実際にやると色々と大変なので自信のある人だけがチャレンジする感じ。
  • 分割決済は有効だと個人的には思う。やり方にもよりますが、利食いに関する精神的な障害を克服しやすい。

以上、まとめてみました。利食いが上手になれば確実に利益は伸びます。いろいろな角度から利食いを考えて、自分にとってのベストなアプローチ方法を確立させてください。

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