自動売買におけるトレーリングストップ機能の重要性

自動売買で重要なトレーリングストップについて

イラスト-悩み

こんにちは、大介です。

私は、FX相場に参入して3年目。以前、株で大損してしまい裁量トレードに限界を感じたことをきっかけに、FXの自動売買を始めました。いまのところ順調です!

さて……FXをやっていて、次のような経験をしたことはありませんか?

  • 含み益が出て欲張っているうちに相場が下落してしまい、利益を逃した
  • 利確が早すぎて、大きな利益を逃した

どちらも利益を逃す悔しい思いをしていますよね。なので「悔しい思いをしない方法はないのか?」と一度は考えたことがあるかと思います。

そこで今回の記事では、上記のようなお悩みを解決してくれる「トレーリングストップ」という機能を紹介します。知っておくと得する情報なので、ぜひ知っておいてください。

トレーリングストップとは?

トレーリングストップは「相場の動きにあわせて一定の幅を開けて利確ラインを追随させ、反転したところで決済する」仕組みです。トレール注文とも呼ばれます。

基本的には、買いポジションを持っていて「少しでも高く売りたい、でも相場が反転した時は決済して利益を確保したい」という時に効果を発揮します。もちろん、売りポジションを持っていて「少しでも安く買い戻したい、でも相場が反転した時は決済して利益を確保したい」……こんな時にも使えます。

つまり、利確ラインを実際の動きに引きつけることで、できるだけ利確を大きくすると同時に、もし反転しても追随したところまでの利益は確保できるという良いとこ取りの注文方法なのです。

トレーリングストップの使用例

たとえば、1米ドル円=100円の時にゴールデンクロスが発生したので買いポジションを持ったとします。予想通り米ドル円相場は上昇し、102円まで上がりました。

ここで利確したいところですが……アメリカの景気が良さそうなのでもう少し上がりそうな気もします。でも、来週にはアメリカの雇用統計の発表を控えている。だからので、結果が悪くて下落したら嫌だな……。

と、こんな感じで考えたとしましょう。このような時こそ、トレーリングストップの出番です!

決済幅を実勢レートから0.5円下に設定します。今102円まで上がっている米ドル円相場が、良好な雇用統計への期待から103円まで上昇。トレーリングストップの決済注文は、102.50円に設定してあります。

準備は万端!さて、いよいよ金曜日を迎え、雇用統計が発表されます。

雇用統計の結果はまずまずだったのですが、残念ながら市場の予想には届かなかったようで失望売りが広がり、米ドルは101円まで一気に下がってしまいました。

ここで重要なのは、トレーリングストップを使っていなかった場合、101円で決済するので利益幅は101円‐100円=1円です。

しかし、トレーリングストップで「決済幅を実勢レートから0.5円下に設定」していたため、103円の0.5円下の102.50円で決済できました。利益幅は2.5円です。

このようにトレーリングストップを使用したことで、102円の時よりも0.5円分利益を伸ばせただけでなく、101円までの下落にも巻き込まれずに済んでいます。

これがトレーリングストップの成功例です。

トレーリングストップのメリット

トレーリングストップには「損失を抑えつつ利益を伸ばせる」というメリットがあります。

  • 含み益が出たと喜んでいるうちに相場が下落した
  • もっと上がるはずと欲が出て決済しないでいるうちに相場が反転した

裁量トレードだと人間の感情が入るので、このようなケースで利益を減らすだけでなく、損失に転じてしまう失敗が後を絶ちません。

だからといって自動売買に任せていると、ルール通りにきっちり決済されるので利確が早すぎてもったいない思いをしてしまうことも。

トレーリングストップ機能を使えば、裁量トレードのデメリットも、自動売買のデメリットもカバーできるというわけです。

トレーリングストップのデメリット

便利にみえますが、トレーリングストップにはデメリットもあります。

  1. MT4を起動させておく必要がある
  2. 一時的な押し目で損切りされる

それぞれのデメリットについて、以下で説明します。

MT4を起動させておく必要がある

トレーリングストップを機能させるには、MT4を常に立ち上げておく必要があります。MT4を常に立ち上げておくためには、自身のPCを24時間稼働させておく、もしくはVPSで稼働させなくてはなりません。

VPSをレンタルしている人なら、パソコンの電源を切っていてもMT4は動かし続けることができます。そのため、パソコンは傷みませんし電気代もかかりません。もし他の作業をやりたい場合でも、普通にパソコンを使うことができます。これが大きなメリットです。

しかしVPSをレンタルしていない人は、パソコンの電源を入れっぱなしにしておかないとMT4が止まってしまいます。そのためパソコンも傷みますし、電気代もかかります。他の作業をやろうとするとパソコンが重たくて使いづらいだけでなく、MT4のパフォーマンスにも影響が出るかもしれません。

つまり、VPSのレンタル料金とパソコンの摩耗・電気代のどちらかを負担する必要があるということです。

自動売買のトレーリングストップを使う場合、これらのコストがかかることを念頭に入れて運用しましょう。(※ちなみに私は、VPSでMT4を動かしています。)

一時的な押し目で決済される

一時的な押し目で決済されてしまう。これがトレーリングストップの大きな弱点でしょう。

たとえば、相場が上昇トレンドにあると判断し、1米ドル円=100円で買いポジションを持ったとします。トレーリングストップ幅は先ほどと同じく0.5円の設定です。予想通り101円までは上昇しましたが、一時的な利益確定の売りに押されて100.40円まで下押しになってしまいました。

101円まで上昇したときにトレーリングストップ注文は0.5円下の100.50円で出ているため、100.40円まで下がったときに決済され、利益幅は0.5円です。

たしかに利益は出ているのですが、その後に上昇トレンドに勢いがついて102円まで上昇したと考えるとどうでしょうか?

トレーリングストップが発動していなければ、102円で決済できた。そう考えてしまうのが人間というものですよね。

このような例はとても多く、私のトレード結果を載せている【収支報告】にも多く実例が見られます。「損はしていないけれど、わずかな利益しか取れていない」という少し残念なパターンです。

トレーリングストップの使い方

MT4の取引タブから取引中のポジションを選択し、トレーリングストップをオンにすることで使用できます。注意点は、画面上に出てくる「ポイント」が「pips」とは桁がひとつ違うことです。1ポイント=0.1pipsなので気をつけてください。

デフォルトで5ポイント刻みにされていますが、カスタム設定を押せば1ポイント単位で設定できます。

裁量トレードよりも優秀?【まとめ】

トレーリングストップと裁量トレード、どちらがいいのかは簡単には決められませんが、大きな損失を防ぐという意味ではトレーリングストップの方が一枚上手だと考えます。何故なら、相場の頂点から一定の値幅で自動的に決済してくれるからです。

しかし、損失を抑えつつ少しでも利益を伸ばすためには、トレーリングストップの値幅設定がカギとなります。小さすぎるとすぐに決済されて大きな利益は見込めませんし、大きすぎると利益は伸ばせますが反転したときに利益が削られやすくなるからです。

相場の頂点で決済するなどそうそうできることではありませんので、あまり欲張らないほうがいいのかもしれませんね。

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